夢
○先日徹夜をして翌晩は近頃にない安眠をした。其夜の夢にある岡の上に枝垂桜が一面に咲いてゐて其枝が動くと赤い花びらが粉雪の様に細かくなつて降つて来る。其下で美人と袖ふれ合ふた夢を見た。病人の柄にもない艶な夢を見たものだ。(子規)
■このファイルについて 標題:夢 著者:正岡子規 本文:「ホトトギス」 第二巻第四号 明治32・1・10 ○漢字は現行の字体にかえた。 入力:里実福太朗 ファイル作成:里実工房 公開:2002年8月23日