徒然草
 

■第二百二十七段

六時礼讃ろくじらいさん、法然上人ほふねんしやうにんの弟子、安楽 あんらくといひける僧、経文きやうもんを集めて作りて、つとめにしけり。その後、太秦善観房うづまさのぜんくわんぼうといふ僧、節博士ふしはかせを定めて、声明しやうみやうになせり。一念いちねんの念仏の最初なり。御嵯峨院ごさがの御代みよより始まれり。法ことほふじさんも、同じく、善観房始めたるなり。










松田史生氏が作成したテキストファイルを、岡島昭浩氏が手を加え、さらに江口聡氏がHTML化したファイルを以下のように変更しました。

変更箇所
  ルビ付きHTMLファイルに変換
  ルビをカタカナからひらがなに変更
  行間処理(行間180%)
  段落処理(形式段落ごとに<P>タグ追加、段落冒頭の一字下げを一行下げに変更)
変更作業:里実福太朗
変更終了:平成13年10月