徒然草
 

■第百五十六段

大臣だいじん大饗だいきょうは、さるべき所をまうけて行ふ、つねのことなり。宇治左大臣殿うぢのさだいじんどのは、とう 三条殿さんでうどのにて行はる。内裏だいりにてありけるを、申されけるによりて、他所たしよ行幸ぎやうがうありけり。させることのせなけれども、女院にようヰんの御所など借り申す、故実こしつなりとぞ。










松田史生氏が作成したテキストファイルを、岡島昭浩氏が手を加え、さらに江口聡氏がHTML化したファイルを以下のように変更しました。

変更箇所
  ルビ付きHTMLファイルに変換
  ルビをカタカナからひらがなに変更
  行間処理(行間180%)
  段落処理(形式段落ごとに<P>タグ追加、段落冒頭の一字下げを一行下げに変更)
変更作業:里実福太朗
変更終了:平成13年10月