徒然草
 

■第百三十一段

貧しき物は、たからをもって礼とし、老いたる者は、力をもって礼とす。己おのぶんを知りて、及ばざる時はすみやかにむを、智といふべし。許さざらんは、人の誤りなり。分を知らずしてひて励むは、己れが誤りなり。

貧しくして分を知らざればぬすみ、力衰へて分を知らざればやまひ を受く。










松田史生氏が作成したテキストファイルを、岡島昭浩氏が手を加え、さらに江口聡氏がHTML化したファイルを以下のように変更しました。

変更箇所
  ルビ付きHTMLファイルに変換
  ルビをカタカナからひらがなに変更
  行間処理(行間180%)
  段落処理(形式段落ごとに<P>タグ追加、段落冒頭の一字下げを一行下げに変更)
変更作業:里実福太朗
変更終了:平成13年10月