徒然草
 

■第百三段

大覚寺殿だいかくじどのにて、近習きんじゆの人ども、なぞなぞを作りて解かれける処へ、医師忠守くすしただもり参りたりけるに、侍従じじゆう大納言公明卿きんあきらのきやう、「我がてうの者とも見えぬ忠守かな」と、なぞなぞにせられにけるを、「唐医師からいし」と解きて笑ひ合はれければ、腹立ちて退まかでにけり。










松田史生氏が作成したテキストファイルを、岡島昭浩氏が手を加え、さらに江口聡氏がHTML化したファイルを以下のように変更しました。

変更箇所
  ルビ付きHTMLファイルに変換
  ルビをカタカナからひらがなに変更
  行間処理(行間180%)
  段落処理(形式段落ごとに<P>タグ追加、段落冒頭の一字下げを一行下げに変更)
変更作業:里実福太朗
変更終了:平成13年10月