徒然草
 

■第七十六段

世の覚えはなやかなるあたりに、嘆きも喜びもありて、人多く行きとぶらふ中に、聖法師ひじりぼうしの交じりて、言ひ入れ、たゝずみたるこそ、さらずともと見ゆれ。

さるべき故ありとも、法師は人にうとくてありなん。










松田史生氏が作成したテキストファイルを、岡島昭浩氏が手を加え、さらに江口聡氏がHTML化したファイルを以下のように変更しました。

変更箇所
  ルビ付きHTMLファイルに変換
  ルビをカタカナからひらがなに変更
  行間処理(行間180%)
  段落処理(形式段落ごとに<P>タグ追加、段落冒頭の一字下げを一行下げに変更)
変更作業:里実福太朗
変更終了:平成13年10月