徒然草
御産の時、甑落すことは、定まれることにあらず。御胞衣とゞこほる時のまじなひなり。とゞこほらせ給はねば、このことなし。
下ざまよりこと起りて、させる本説なし。大原の里の甑を召すなり。古き宝蔵の絵に、賎しき人の子産みたる所に、甑落したるを書きたり。
松田史生氏が作成したテキストファイルを、岡島昭浩氏が手を加え、さらに江口聡氏がHTML化したファイルを以下のように変更しました。
変更箇所
ルビ付きHTMLファイルに変換
ルビをカタカナからひらがなに変更
行間処理(行間180%)
段落処理(形式段落ごとに<P>タグ追加、段落冒頭の一字下げを一行下げに変更)
変更作業:里実福太朗
変更終了:平成13年10月