徒然草

■第四十段

因幡国いなばのくにに、なに入道にふだうとかやいふ者の娘、かたちよしと聞きて、人あまた言ひわたりけれども、この娘、ただ、くりをのみ食ひて、更に、よねたぐひを食はざりれば、「かかる異様ことやうの者、人に見ゆべきにあらず」とて、親ゆるさざりけり。










松田史生氏が作成したテキストファイルを、岡島昭浩氏が手を加え、さらに江口聡氏がHTML化したファイルを以下のように変更しました。

変更箇所
  ルビ付きHTMLファイルに変換
  ルビをカタカナからひらがなに変更
  行間処理(行間180%)
  段落処理(形式段落ごとに<P>タグ追加、段落冒頭の一字下げを一行下げに変更)
変更作業:里実福太朗
変更終了:平成13年10月