徒然草
 

■第二十八段

諒闇りやうあんの年ばかり、あはれなることはあらじ。

倚廬いろ御所ごしょのさまなど、板敷いたじきを下げ、あし御簾みすを掛けて、布の帽額もかうあらあらしく、御調度みてうどどもおろそかに、皆人みなひと装束しやうぞく太刀たち平緒ひらお まで、異様ことやうなるぞゆゆしき。










松田史生氏が作成したテキストファイルを、岡島昭浩氏が手を加え、さらに江口聡氏がHTML化したファイルを以下のように変更しました。

変更箇所
  ルビ付きHTMLファイルに変換
  ルビをカタカナからひらがなに変更
  行間処理(行間180%)
  段落処理(形式段落ごとに<P>タグ追加、段落冒頭の一字下げを一行下げに変更)
変更作業:里実福太朗
変更終了:平成13年10月